こんにちは、つじぼう(@ahina)です。
auからHTC J One HTL22が発表されましたね!
まずはスペックを見てみましょう。
防水や赤外線など日本のガラケー機能はありませんが、
スペックをみればMDM9615 + APQ8064Tという組み合わせですし4.7インチという大画面。
バッテリーは標準的ですが、最近の傾向からするとちょっと物足りなさを感じそうです。
そんなことより、このなかでウワッてなってしまったのが、カメラのスペック。
400万画素って書いてあるじゃないですか!
400万画素ですよ!400万!
携帯電話のカメラが400万画素だったのは、日本では2006年ぐらいだったはず。
そんな低スペックなカメラ使ってんのかよ!と突っ込みたくなりますが…
実は、そうではないんです。
HTC J One HTL22が使っている撮像素子(人で言うと網膜みたいなもの)の大きさは、
最近のスマホと同じレベル。
それをあえて、画素数を小さくしているのには訳があります。
分かっている人は多分こんな記事読まないので
分かっていない人のためにできるだけ簡単に説明します。
まず、これだけは覚えてください。
写真撮影でもっとも大切なのは光。
分からなくてもいいので、カメラは光、カメラは光と念仏のように唱えてください。
はい、話を戻します。
カメラには綺麗な写真を撮るために大切な部品が大きく3つあります。
レンズ、撮像素子(センサー)、画像処理プロセッサです。
少しだけ解説するとレンズは、光を取り込む装置です。
このレンズの性能で、光を取り込める量が変わります。
明るいレンズとは、まさにこのことで、一度の取り込める光の量が多いレンズのことをいいます。
レンズの性能は絞り値(F値)で表され、このF値が小さいほど明るく高価なレンズとなります。
次に撮像素子(センサー)です。これは、レンズを通った光を画像に変換する装置です。
人間でいうと網膜に当たります。
人間と違うのは、カメラはこの撮像素子の大きさの規格が色々とあるということです。
これも、撮像素子(センサー)が大きいほど光を取り込めることができます。
つまり大きいほど高画質になるわけです。
最後に画像処理プロセッサです。
まぁ人間の頭だと思って下さい。
ここは機種やメーカーごとに出来不出来があって
画像処理プロセッサがいいとレンズや撮像素子が悪くても
綺麗に見せることが可能になります。
さて、かなり長くなってしまいましたが、本番はこれからです。
今回HTC J One HTL22のカメラの画素数が低いのは
実はこの撮像素子(センサー)の構造に関わってきます。
撮像素子はカメラの種類によって大きさが異なっていて
大きさが大体決まっています。
このピンクのところがスマホの撮像素子の大きさになります。
水色が大体のコンデジの大きさで、高級コンデジはオレンジの大きさになります。(大体ね^^;)
(緑色は初級〜中級までの一眼レフなどの大型の撮像素子)
そして、この撮像素子は多くのセンサーがついています。
これは高画素なほどセンサーがついていると思って下さい。
お分かりですか?
同じ大きさの撮像素子に高画素になればなるほどセンサーがついているのです。
当然、数が多くなればなるほどセンサーの大きさは小さくなります。
小さくなると、どうなるか?
光を取り込める量が減ってしまうんです。
思い出して下さい。あなたが念仏のように唱えたことを。
写真撮影でもっとも大切なのは光。
人間とカメラは似ているところもありますが、全く似ていない所もあります。
それは、カメラが光を取り込む時間をコントロールできること。
これが出来るおかげで、人間の目には見えないものでも弱い光を集めることができます。
逆に言えば、暗い所では、多くの時間光を集めないといけません。
すると、何がおこるか。手振れや被写体ブレです。
カメラのシャッターが長く開いている分、それだけブレが多くなってしまいます。
暗い所で、写真を撮るとぶれちゃうのはこのせいなんです。
なので、暗い所でもシャッタースピードを速めてあげれば、失敗が少なくなります。
そのために、例えば撮像素子の大きさを大きくするとか
レンズを明るいレンズにするとか、色々手段があるのですが、お金がどうしてもかかってしまう。
なので、HTC J One HTL22は既存の撮像素子の大きさはそのままに
撮像素子のセンサーが少なくすることで(低画素化)するころで、
光を取り込める量を多くし暗くても手振れの少ない写真を撮るということができるのです。
ちょっと分かりにくかったかもしれませんが、一言でいうと
『暗い所に強くなった』
と今まで上に書いてきたことが何だったんだろうかというぐらい簡単にまとまってしまい
若干、辛いのですが、高画素化が高画質とは一概には言えないんだよと言うことだけは
理解してくれたでしょうか?
ガッテン!ガッテン!
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