自己責任を言い訳にして他人を批判するな

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こんにちは、つじぼう(@ahina)です。
ちょっと時間が経ってしまいましたが、前の記事に書いてて、色々不満があるので、書かせて頂きます。

辛抱さんが6月8日に大阪・北港からヨットで出発し、太平洋を横断してアメリカ・サンディエゴに目指す航海に出た。
このこと自体、結構すごいことではないだろうか?
ヨットで太平洋を横断した人は何十人もいるだろうけど、その数は絶対的に少ない。
私は自転車で日本全国を旅し、日本縦断した経験があるが、その数に来れべても圧倒的にすくないであろう。

ましてや、陸なら安全面や食料など殆ど心配ないが、絶海では食料や安全は金より高い。
そんな状況に盲目のセーラーさんと行くのだから、危険は承知で航海に出かけたのだろう。

そんな辛抱さんを批判する風潮がある。
彼らの言い分はこうだ。
・危険と承知で海に出て、やはりというか救助信号を出した。
・救助には多額の税金が使われた。(未確認だが、1000万とも言われる)
・イラク戦争で日本の民間人が人質になったとき自己責任と厳しく追求した。

あぁなるほどな。と思ったのは日本人の国民性とも言うべき『出る杭は打たれる』という精神である。

確かに私も辛抱さんが、イラク戦争での民間人救出に、自己責任論で人質に対して批判していたのは覚えている。
そのとき、国民の反応はどうであったか?
辛抱さんに『いや違う!』と反応していた人がどれだけいたか?
少なくとも、今回のように批判の対象は、危ないのになぜそんな所にいったんだという内容が圧倒的であったと思う。

今回もそうだ。批判している人の大勢は、辛抱さんだから批判したわけじゃない。
別に税金を使っているから批判しているんじゃない。
批判したくて批判しているんだ。

彼らは批判することで、集団帰属意識を高め、それが自身のアイデンティティを確立している。
彼らは批判がしたいがために、税金の話や自己責任の話を持ち出す。
本当に税金の無駄使いを批判したいなら、あらゆる無駄遣いが絶えない政府や公務員を批判するだろう。
もちろん、辛抱さんと同じくイラク戦争のときは民間人を自己責任と批判していただろう。

辛抱さんの計画がお金に変わる計画だったとしても、これはいけないことなのであろうか?
何かにチャレンジし、時には失敗に終わることもある。
人生に失敗のない人間はハッキリいって使い物にならないと思っているが、彼らは失敗したことがないのだろうか?

安易な自己責任論を持ち出し、あらゆる挑戦に立ち向かうこと非難することは、この国をダメにしている一番の原因ではないかと思う。

ちなみに私は自己責任論者だ。
ただし、他人に対してではなく、自分に対してである。

自己責任批判者になってはいけない。



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