ロンドンアンダーラインを東京に。過密都市TOKYOだからこそ、自転車専用道路を。

自転車

cyclistさんの記事で電力を自活する自転車道「ロンドン・アンダーライン」 旧地下鉄トンネルを再生する新インフラ案という記事が掲載されていました。
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一部引用

ロンドンで、現在は使用されていない市内の地下鉄のトンネルを再生して自転車道を作る構想が浮上し、話題を呼んでいる。<中略>
構想では、「チューブ」の愛称で親しまれるロンドンの地下鉄のうち、使用されていないトンネルを活用し、サイクリスト用と歩行者用のトンネル2本を並行して設ける。さらにカフェや、オンラインショッピングで購入した製品の受取りスポットなども内部に併設するという。
<中略>
ロンドン市内では移動手段のキャパシティが不足すると指摘。ロンドン名物のタクシーや2階建てバスでは輸送能力が足りず、市内在住者だけでなく旅行者にとっても課題になるという。また、二酸化炭素を排出する交通手段への依存は、温暖化対策など環境面でも不安が残る。

ロンドンは世界で初めて地下鉄を走らせた都市で、その歴史も古いです。
そしてロンドンオリンピックに向けて『自転車革命』を行った街。

【関連】3つのパワーが重なって弾みがついたロンドンの自転車革命 15年前から現在まで進行中

さて、日本が、もっと言えば東京が目指すべき交通のお手本の街はどこでしょうか?
紛れも無く、左側交通で、街が狭く、市民の自転車に対する考え方が全くなかったロンドンでしょう。

もちろん、問題も似たことが起きます。ロンドンは都市の渋滞でにっちもさっちもいかない状況が続きました。
狭い町並みに車がどんどん入ってしまったのです。
これって東京の状況に似ていませんか?
当たり前ですよね。ロンドンをお手本にしたのですから似ていて当然です。

ところが、ロンドンはこの10年で自転車に対する考え方が大きく変わりました。
キッカケとなったのは、ロンドン同時爆破事件です。あの事件から交通に対する考えを改めるようになりました。
また、ボリス・ジョンソン市長の交通政策が具体的な政策と行動でとロンドンに変化をもたらしたことは間違いありません。

【関連】ロンドンはどのようにして「自転車シティ」に生まれ変わったのか

では東京はどうでしょうか?
東京は世界屈指の過密都市です。ロンドンが600万人に対し東京23区で900万人です。
同じく電車や地下鉄が発達し、都内の移動なら車がなくても問題ないといえるぐらい公共交通機関が発達しています。

世界でも見てもここまで交通の便がいいところはないでしょう。
参考までに、世界の駅乗降車ランキングでも貼っておきます。(念のため世界です。大事なことなので。)
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もし仮に、この駅利用者の1%でも電車から自転車に乗り換えたら、どうなるのでしょうか?
車道に自転車が溢れかえります。(それが本来の姿です。)
東京で自転車が“本来の姿”で乗ることができた場合、東京の渋滞は殆どなくなり、世界で一番エコシティになることは間違いありません。

ただ、日本における自転車への扱いは世界でも見ると後進国、いや未発達国といえるでしょう。
歩道を我が物顔で爆走する自転車を見ることができるのは日本だけです。
これでどれだけに人が怖い思いをし、事故にあっているか…

日本は車道において、自転車がまともに走れるところは多くはありません。
ようやく、バスと自転車が共存できるかできないか、実験が始まったばかりです。
【関連】バスと自転車は共存できるのか?国道246号線で路線バス/自転車専用レーン

ロンドンに学んだ東京。同じ問題に直面し、ロンドンは解決策を探りました。
東京も今こそ、次のオリンピックに向けてやらねばならぬことがあるハズです。
『+1 LANE PROJECT』
現在、自転車活用推進研究会は、上記のプロジェクトを実施中です。

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変えるなら今しかないのです。